高麗人参の歴史と7効説

高麗人参は、薬用人参、御種人参、朝鮮人参等の複数の名称があります。

 

因みに、日常的に食べている野菜の柿色の人参とは全く関係がありません。

 

 

 

そんな高麗人参には、7効説と呼ばれる7つの効能があるとされています。

 

1.元気を補い、虚脱を救う。

疲労の回復、体力増強、老化の防止

 

2.血液を作り、脈絶を復す。

貧血、低血圧、心臓衰弱を治す。

 

3.心を養い、精神を安んず。

ノイローゼ、自律神経失調症の改善。

 

4.津液を生じ、渇を止む。

カサカサの肌を潤ほし、糖尿病の改善。

 

5.肺の力を補い、喘息を止める。

結核や、喘息の治療。

6.胃腸を健やかにし、下痢を止める。

腸炎、下痢、便秘、食欲不振の改善。

7.毒を排除し、瘡を癒やす。

皮膚病、化膿性腫瘍、肌荒れの治療。

 

 

これらの7つの効能については、ロシアやドイツ、医学会でも中国と同様の効能があると考えられています。

さらに日本では研究がすすみ、がんや血栓予防、細胞の賦活作用、体への吸収促進作用、薬の副作用の防止などがあると考えられています。

 

これらの高麗人参の効能をみると、まるで何でも効く薬のようなものに聞こえるかも知れないですが、これらは全て、高麗人参の栄養を体がしっかりと吸収できれば、その可能性がある、と言えるものです。

 

つまり、高麗人参だけを食べていたとしても、決して健康的な体になるというわけではないと思います。

 

生活習慣が乱れてしまっている、毎日の食事の栄養バランスが偏っている、過剰なストレスを抱え込んでしまっている、などの状態にあれば、体はやはり健康を害してしまいます。

 

高麗人参は栄養面から考えれば、非常に優れたものといえますが、健康のことを考えた場合、まずは日々の生活の中で、健康を害する習慣がないかどうかをチェックしてみるのも大事なのではないかと思います。

参考:オタネニンジン - Wikipedia